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148 名前:【SS】きりりんマスター京介氏[sage] 投稿日:2011/09/06(火) 10 06 37.14 ID cjhrELn+0 『きりりんマスター京介氏』 沙織「レディース&ジェントルメン!今宵はお集まり頂きまして、誠にありがとうございますでござる!皆様が待ちに待った今日この日、 『妹の日』にスペシャルイベントをやるでござるよーっ!?」 一同「うおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!!」 沙織「みんな、妹は好きか―!?」 一同「おぉう!!」 沙織「その気持ちを表現するなら……」 一同「愛してると言ってもいいー!!」 沙織「うむ、良いテンションでござるなぁ。それでは早速、宴を始めましょうぞっ!!」 (ジャン!!) 『第一回妹マスターロワイヤル』 沙織「そう、今日は何と言っても妹の日ですからな。そして妹といえば、当然きりりん氏。そんな世界の妹オブ妹であるきりりん氏を、一 番分かっているのは誰か!?というのを、決める大会を催したでござる!」 一同「キタアアアアアアアアアアアアァァァァァッ!!」 沙織「会場の熱気も最高潮に達した今、みんな大好きな、そして今宵の主役であるきりりん氏に御登場願いましょう。きりりん氏、どうぞ ~!!」 桐乃「……あっ、えっと、きりりんです。……よろしくね」 一同「きりりーん! き、きりーっ、キリリーッ!! キリーッ!!」 桐乃「うげぇ!……ねぇ、沙織。このテンションやばくない?」 沙織「大丈夫でござるよ、きりりん氏。ここに集まっているのは、紳士淑女の皆さんですから、純粋にきりりん氏への愛情が、雄叫びに変 わっているだけでござる」 桐乃「じゃ、じゃあ、そういうことにしておく……」 沙織「さて、今宵はここにいるきりりん氏の最大の理解者、言い換えれば、妹界の女神・きりりん氏を知り尽くした『妹マスター』と呼ば れる人を決める大会。そんな素晴らしい大会にエントリーして下さったのは、この三人でござるっ!!」 京介「ど、どーも。高坂京介です」 黒猫「……く、黒猫、よ……」 あやせ「皆さん、はじめまして。新垣あやせです」 沙織「京介氏、黒猫氏、あやせ氏の勇者三人が来てくれました~。ドンドン、パフパフ~♪」 一同「ゴゴゴゴゴ!!(それぞれの蠢く歓声)」 京介「うわっ!なんかスゲー空気だな、おい!」 黒猫「まさに獣の晩餐、ね」 あやせ「いざという時は、お兄さんを囮にして、私が桐乃を助けます!!」 京介「出始めから怖い事言うなよなっ!」 沙織「えー。では、早速大会本番に移りたいと思います。あっ、言い遅れましたが、今宵の司会進行は、身長も胸のサイズもワールドクラ ス!メガネッ娘属性花丸な拙者、沙織・バジーナがお送りします! ちなみに拙者も、妹キャラですぞ!!」 京介「えらく自己主張の強い司会がいたもんだな」 桐乃「アンタだって、どうぜ自分が同じ立場に立ったら、変なテンションになるんでしょ?『世界のシスコン・京介』とか言ってさ」 京介「言わねーよっ!!なんで自分からシスコンっぷりを自慢すんだよ!?」 桐乃「はん。どーだかぁ。アンタのシスコン具合はハンパじゃないしぃ~」 京介「ぐぬぬ……」 桐乃「まぁ、そんなアンタなんだからさ……」 京介「……?」 桐乃「……ちゃんと、勝ってみせてよね」 京介「……おう」 沙織「さて、何処ぞの兄妹が甘い雰囲気になってきたので、第一回戦に移りますぞ~。きりりん氏は、あちらにご用意した特別席の方で、 勝負の行方を見守っていて下され。……はい、それでは最初の対決は、コチラ!」 『きりりんクイズ』 沙織「主旨は簡単、拙者が読み上げるきりりん氏に関するクイズを、早押し形式で答えていくものでござる。一問毎に1ポイント割り振ら れますぞ」 京介「へへっ、これならいけるだろ」 黒猫「正直、私はこの大会自体に興味はないのだけれど、賞品には少し興味があるから頑張るわ」 京介「えっ?何、コレ賞品出んの?」 黒猫「……呆れた。そんな事も知らずに参加したの?本当に、どうしようもないシスコンね」 京介「うるせぇ」 黒猫「ほら、ちょうど沙織が賞品について説明しているわよ」 沙織「……で、今回の賞品ですが……ヌフフ、妹の日の特別仕様、『きりりん氏と妹の日満喫券』でござる!」 一同「SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!」 京介「それは、賞品としていいのかっ!アイツそういうの納得しないだろ」 黒猫「まぁ、私達3人の中の誰か、という事だから、あの女も納得したのでしょう。それよりももっと興味深いのは……」 沙織「この満喫券の凄さはまだまだ続きますぞっ!!何と、この券を持っていれば、妹の日限定ではありますが、『基本的に何でもしてOK 』という特典が付与されます」 京介「な、なんだってー!?」 沙織「もちろん、きりりん氏が渋々了承できる範囲まで、ですぞ。あまり破廉恥な事は対象外になりますから、ご注意を。京介氏」 京介「何故、俺に限定するのっ!?」 沙織「え、それは……まぁ」 黒猫「当然ね」 あやせ「通報する準備は出来ています」 桐乃「……ふん」 京介「俺、早くも帰りたいんだけどっ!!」 沙織「とまぁ、そんな素敵なチケットがこの三名の誰かに送られるわけですから、テンションも上がるというものでござろう。それでは、 長くなりましたが第1回戦を開始しますぞっ!」 京介「こうなったら、意地でも勝ってやる!」 黒猫「ククク、勝ったらあの女にマスケラの良さを……」 あやせ「(桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とデート桐乃とry……)」 沙織「第1問!」 『きりりん氏が大好きな星くず☆うぃっちメルル、そのメルルのヒロイン…』 京介「ハイッ!」 ウヘェ- 沙織「はい、では京介氏!」 京介「赤星める!」 「ブッブー」 京介「えっ!?違うの!?」 沙織「問題は最後まで聞かないといけませんぞぉ~」 『である赤星めると一緒にいる使い魔の名前は?』 黒猫「こめっとくん」 ポーン 「ピンポンピンポーン!」 沙織「はい、黒猫氏にポイントが入りましたぞ~」 京介「そっちか~」 桐乃「……バカ」 沙織「続いて第2問!」 『きりりん氏を始め、若い女性に人気のブr』 あやせ「エターナルブルー!」 ポーン 「ピンポンピンポーン!」 沙織「これは早い!あやせ氏に1ポイントです!」 京介「早すぎだろっ!!」 あやせ「アニメに関してはお二人に負けますが、モデル関係なら断然私の方が有利ですから。負けません!」 京介「というか、さっきから気になってたんだが、何で俺のボタンだけ、音が違うんだ?」 沙織「仕様でござる。それでは、第3問!」 京介「もう少し俺に優しく接してくれよ、みんな!」 「公表されているきりりんのスリーサイズは?」 あやせ「上から、82、54、81!」 ポーン 「ピンポンピンポーン!」 京介「なんでお前はそんなに知ってんだよ!?」 あやせ「何言ってるんですか、こんなのモデル仲間なら基本的な事ですよ?」 京介「……じゃあ、加奈子のスリーサイズ言ってみ?」 あやせ「……テヘッ☆」 京介「偏ってんじゃねぇか!」 ・ ・ ・ 黒猫「きりりん@さっきからとなりのバカがうざい件」 ポーン 「ピンポーン!」 あやせ「白とピンク!」 ポーン 「ピンポーン!」 沙織「おおっと!これで、黒猫氏とあやせ氏のポイントがまた並びましたぞっ!」 京介「蚊帳の外過ぎるぜ、俺。ぐぬぬ」 桐乃「何がぐぬぬよ!ちょっとアンタ、何やってんの!まだポイント取れてないじゃない!やる気あんのっ!?」 京介「しょうがねぇだろ、二人が早すぎるんだって」 桐乃「こんなの全部サービス問題ばっかじゃん!こんな所で躓いてたら、マスターなんて遠すぎるって―の!気合い入れ直しなさい!!」 京介「わーったよ」 沙織「それでは、1回戦も最後の問題ですぞ!難易度も少しだけ上がります」 「きりりんがプレイ済みの妹モノのゲームを、5つ答えなさい」 黒猫「……くっ」 あやせ「これは……」 京介(これは、いける!!) ウヘェ 沙織「はい!それでは京介氏!」 京介「妹×妹~しすこんラブすとーりぃ~、真妹大殲シスカリプス、妹たちとあそぼ、最終兵器妹、妹と恋しよ♪ どうだ?」 「シスコンシスコーン!!」 沙織「京介氏、正解でござる!」 京介「ていうか、正解時のSEまで嫌がらせかよっ!」 あやせ「悔しいですが、この問題は変態鬼畜野郎なお兄さんに譲るとしましょう」 黒猫「妹がプレイしているエロゲーを覚えているなんて、シスコンもここに極まったわね」 京介「俺は桐乃に勧められてプレイしたから、覚えてるだけだかんな!」 桐乃「このシスコンまじキモーい」 京介「お前、俺を応援してるんだよなっ!?」 『きりりんエピソード』 沙織「さて、続いて第2回戦に移りますぞ!ここからは知識だけじゃなく、きりりん氏との絆も試されますので、気を引き締めて挑んで下 されっ!」 京介「このまま終わったら、俺は二度と家の敷居を跨げない気がするからな。全力で行くぜ!」 沙織「2回戦の内容は……きりりん氏との思い出エピソードで競って頂きます。 審査基準は、審査員が『これはインパクトがある』と思った度合いを数値化し、採点いたしますぞ。それでは、審査員の方に登場して もらいましょう、にん!」 かなかな「みんな~、かなかなで~す♪よろしくねぇ~☆」 一同「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォッ!!」 沙織「審査員は、大きなお友達に大人気、かなかな氏でござる~!ここでまさかの登場で、会場の一部の熱気が、異常な盛り上がりを見せ ております!」 京介「あのちびっ子の登場か。ということは……」 桐乃「ひゃっほーぅ!かなかなちゃんまじ天使ー!!」 京介「はぁ、予想通りか」 かなかな「今日はー、桐乃ちゃんとのエピソードを~、採点させてもらうね~★テレビの前のみんなもぉ~、いっしょに楽しんでねぇ~! 」 京介「アイツ、徹底的に演技してやがるな」 あやせ「加奈子が、審査員か……」 沙織「あの~、かなかな氏?残念ですが、テレビ放送はされていませんぞ?」 かなかな「えっ?うそ?マジで!?」 沙織「内容が内容だけに、この会場の中で盛り上がろう!というのが主旨なのです」 かなかな「……んだよー!んじゃ、別にコビ売らなくてもイイじゃんかよ~。あー、ネコかぶって損した」 京介「って、露骨に豹変し過ぎだろ!これじゃ会場のファンが……」 桐乃「ひゃっはー!かなかなちゃんやさぐれカワイイ~♪」 京介「あぁ、信者ってこういう感じなのか……」 かなかな「んで、加奈子は何すればいいのよ?」 沙織「これから、あちらの3人がきりりん氏とのエピソードを順に語っていきますから、それを採点して下さればよろしいかと」 かなかな「そんなんでいいの?超ラクショーじゃん!」 沙織「では、かなかな氏の了承も取れたので、2回戦開始でござる~。まずは、かなかな氏やきりりん氏と仲の良い、あやせ氏からどうぞ !」 あやせ「では、私と桐乃の、愛のエピソードを一つ」 京介「愛の、って……」 あやせ「以前、私と桐乃は、ある事情で喧嘩をしてしまいました。それはとても辛いもので、もう桐乃と話す事も出来なくなっちゃうんじ ゃないかって、本当に不安で、泣きそうにもなりました」 桐乃「……………」 あやせ「でも、その時桐乃はこういってくれました」 「あやせの事もエロゲ―と同じくらい好き」 あやせ「きっとその言葉は、桐乃が言うからこそ、何よりも説得力があり、私を本当に大切にしてくれている、そう感じられる一言でした 。桐乃の本心を聞いて、私達は仲直り出来て、それまで以上に仲良くなれました」 桐乃「あやせ……」 あやせ「一時は本当に嫌な思い出にもなりましたが、今では最高の思い出です!大好きだよ、桐乃!」 桐乃「……うん!アタシも!エヘヘ」 沙織「これは……諸事情は知っていたものの、当の本人達を目の前にして聞くと、こう、胸が熱くなってしまいますなぁ~。グスン」 京介「あやせも桐乃も、良い笑顔しやがって……へへ」 黒猫「……………」 京介「どうした?友達をとられたみたいで、悔しいか?」 黒猫「な、何を言っているの!?そんな訳無いでしょ!下等な人間風情が、不器用に馴れ合っているのを見て、言葉を無くしていただけ、 よ……」 京介「ふーん。そっか」 黒猫「……その締まりの無い顔、やめてもらえるかしら?」 京介「へいへい。悪かったよ」 黒猫「まったく……」 沙織「さて、心温まるエピソードを聞かせて頂いた後は、運命の採点タイム!このエピソードを、かなかな氏はどう判定するのでしょうか ?」 かなかな「うっへぇ。あん時、そんなきめぇコト思ってたのかよ」 あやせ「!?」 桐乃「加奈子っ!?」 かなかな「ダチの趣味聞いただけで、喧嘩とか、マジきめぇ」 あやせ「加奈子……(ユラリ)」 かなかな「マジきめぇ、けど、それでもダチだかんな」 『70うへぇ』 かなかな「加奈子をハブいた分、減らしたかんな!今度は加奈子にも、ちゃんと言えよな!」 あやせ「加奈子……(フシュゥ)」 桐乃「うん!分かってるって!」 かなかな「ふん!」 沙織「出ました!70うへぇ!さっそく高得点でござる!」 京介「アイツ、相変わらず男前じゃねぇか」 京介(桐乃は、良い友達に恵まれたな) 沙織「さて、次は黒猫氏の登場です!個人的な意見を言わせてもらいますと、この黒猫氏のエピソードは気になるところ。高得点も狙える のでは、と思っております」 黒猫「あ、貴女がハードルを上げるのはおかしいでしょう!そんな大層なものではないわよ」 沙織「いやしかし、拙者は黒猫氏を応援しておりますぞ!」 黒猫「ふ、ふん!勝手にしなさい」 京介(桐乃の表の友達、そして今度は裏の友達、か。これはどうなることやら……) 黒猫「私は、さっきのスイーツ2号のようにはいかないわよ」 桐乃「はっ?アンタなんでいきなり喧嘩腰なワケ?」 黒猫「別に喧嘩腰ではないわ。ただ、私にはさっきの低俗な話が不快だったから、崇高な気分を取り戻したいだけよ」 桐乃「……はは~ん。なに、もしかして?アンタさっきのあやせの話に、ヤキモチ焼いてるワケ~?」 黒猫「なっ!?いきなり何を言い出すのっ!?」 桐乃「なるほどねー。アンタぼっちだから、さっきの話聞いて寂しくなったんでしょ~?ねぇ、今どんな気分?ねぇねぇ?」 黒猫「くっ……、そうやっていつもいつも、私の気分を逆撫でして……」 桐乃「顔真っ赤wwwwwうぇwwwうぇwww」 黒猫「……いいわ。折角の機会だから、この際正直に教えてあげるわ。貴女も、その軽そうな頭にちゃんと記憶しておきなさい」 桐乃「ムッ。いつになく強気じゃん。いいよ、聞いてあげる」 黒猫「……貴女はいつもそうやって人を小馬鹿にして、無神経な事を言うくせに、その実、妙に確信を得ている。本当に、本当にタチが悪 い女よ」 桐乃「……ふん。悪かったわね」 黒猫「そう、それでいて腹は立つものの、どうしても憎めない。言ってみれば、卑怯な性格なのよ。そんな貴女だから、一緒にいると喧嘩 ばかりで、共に過ごした記憶もロクな物じゃないわ。でも……」 桐乃「………」 黒猫「それなのに、一向に記憶から消えずに残っている。不快なのに忘れられない日々を、貴女と、貴女と沙織と一緒に私は作ってきたの よ」 沙織「黒猫氏……」 黒猫「実に不本意だけれど、それを『思い出』というのなら、それをくれた貴女達には、少しだけ感謝するわ。――ありがとう」 桐乃「!?」 黒猫「……と、とりあえずそういう事にしておくわ。仕方ないものね」 沙織「うぅ、黒猫氏……。グス……グス……」 桐乃「……何よ、意地張っちゃって。バカじゃん……」 京介「お前もだけどな」 桐乃「うっさい!!」 沙織「……グスッ、黒猫氏、温かいエピソードをありがとうございまする。拙者、本番中にも関わらず、少し泣いちゃいましたぞ。 ……ですが、これはあくまで公平な勝負!冷静な立場から話を聞いていた、かなかな氏に採点して頂きましょう!」 かなかな「おーよ!やってやんよ」 京介「あやせに劣らず、黒猫も良い話だったな。正直どちらの経緯も知っている俺としては、甲乙つけがたいぜ……」 あやせ「やはり黒猫さんは、油断できないですね……」 京介「……あの、あやせさん?凄く黒いオーラを感じるんですけど、僕の気のせいでしょうか?」 あやせ「え?やだなぁ、お兄さん。私がそんな腹黒い女のわけないじゃないですかぁー」 京介「だ、だよねー。アハハー」 あやせ「まぁ、あとで黒猫さんとは二人だけで話をしようとは思いますけど」 京介「やっぱり魔女化してたっ!!」 かなかな「ん~、あやせの話と違って、あっちの連中は加奈子全然分かんねぇかんなー。良い話だけど、イマイチピンッとこねぇっつーか 」 沙織「おやおや?これは意外にも、かなかな氏が採点で悩んでおりますぞ。これが吉と出るか、凶と出るか?」 かなかな「めんどくせーから、さっきのあやせの話で、加奈子が引いた分を乗っけて、8じゅ……」 あやせ「……………(ザッ)(←スコップを取り出す)」 かなかな「……なーんつって!」 『70うへぇ』 かなかな「て、てへぇ☆(キラッ)」 沙織「おぉーと!点数はあやせ氏と一緒の70うへぇでござったー!」 京介「今、酷い脅しを見た!」 沙織「さて、最後に来ますはこの方!今日まだ全然活躍していない、眠れる獅子・京介氏でござるーっ!!」 京介「今のところ、ツッコみぐらいしかしていないよな、俺」 桐乃「せっかくの妹の日なのに、アンタ何やってるワケ?」 京介「返す言葉もない……」 桐乃「まぁ、でも。妹の日だし?妹のアタシが大目に見てやんないと、さすがに可哀想っていうか?次に期待してあげる」 京介「そう言ってもらえると、正直ありがたいわ」 桐乃「でも、最後くらいはキッチリ決めてよね」 京介「あぁ、分かってるよ」 京介(幸いにも、こっちの対戦は俺の得意分野だ。腐っても俺と桐乃は兄妹、エピソードなんて数えきれない程あるんだよ。 それに、俺の得意技・『テンションでいろいろ誤魔化す』も通用するかもしれないしな) 桐乃「あっ、て言っても、テンションで誤魔化すのはダメだかんね」 京介「なんだって!?」 沙織「では京介氏、お願いしますぞ」 京介(しまった。勢いで凌ごうかと思ってたのに、それが通用しないなんて……) あやせ「やはり、セクハラ話が来るのでしょうか?その時は……」 黒猫「さぁ、どうするのかしらね。兄さん」 桐乃「……早くしなさいよ」 京介(えぇい、ままよ!こうなったら勢いで多少は誤魔化しつつも、本音で向き合ってやんぜっ!) 京介(いくぜぇ!!これが俺の、全力全開だっ!) 京介「桐乃ぉーーーーー!!」 桐乃「は、はい!(ビクッ)」 京介「今日は妹の日だから、普段言えない事も、今まで言いたかった事も、全部吐き出すからなぁー!よぉーく聞いておけよっ!!」 桐乃「う、うん。分かった……」 黒猫(何やら妙に熱いわね……) 沙織(これはこれは。京介氏も本気でござるな) あやせ(とりあえず、電圧はこれくらいにしておいて……) 京介「俺には、いや俺達には、あやせや黒猫みたいに綺麗なエピソードなんか無いし、あるのはお前のために親父と喧嘩した事、一緒にエ ロゲ―した事、お前の偽彼氏を追い返した事ぐらいか……。 はっ、どれも些細なもんばっかりさ」 沙織(どれも結構な衝撃を覚えるのでござるが、それをツッコむのは野暮でござろうな) 京介「でもよ、そのどれもが俺にとっては大事で、俺と桐乃の思い出だと思ってる」 桐乃「……………」 京介「俺は本当に出来の悪いバカ兄貴だし、お前にとっては不服な存在かもしれない。けどな、俺はこの数か月の間で、こうしてお前と本 音で向き合えるようになった事を嬉しく思うよ」 桐乃「京介……」 京介「俺は前からお前の事大嫌いだったし、その気持ちは今も残ってる。でもよ、お前と一緒にいて気付いた気持ちもある。 それは、大嫌いなのに大好きだ!って事だ。 おかしいだろ?でも、それが本心なんだよ。近くにいるとイライラするのに、それで も絶対に俺の傍から離したくない。 一番傍にいるのは、俺じゃなきゃイヤなんだ。ワガママかもしれないけど、そのためなら俺はいつだって全力で向き合ってやる!」 桐乃「……うん。分かる、気がする。その気持ち」 京介「だから言うぜ!俺はこれから先も、ずっと桐乃の隣にいる。そして他の誰でもない、俺自身の手で桐乃を幸せにする! 望むんなら、結婚だってしてやんよ!!なんせ桐乃は世界一の妹だからなっ!世界一幸せにしてやりたいし、そうさせてみせる! これが今の俺の、交じりっ気無い、本当の気持ちだ!!何か文句あっか!?」 桐乃「……うぅん、ない……無いよ……」 京介「俺が絶対に連れて行ってやるからな!作り物じゃない、ハッピーエンドにさ」 桐乃「きょう、すけぇ……うっ……うっ……」 京介「きっと明日から、また素直になれなくなっちまうかもしれないけど、もう迷わねぇから。だから、これからも一緒にいてくれよ、桐 乃」 桐乃「うん……。――ありがとね、京介」 京介「……おう」 会場一同(ポーッ) 沙織「……はっ!!――さ、さて、この熱気にあてられたまま、京介氏の採点に行きたいのですが……」 黒猫「正直、点数なんて出さなくても、誰が優勝かは一目瞭然ね」 あやせ「えぇ。悔しいですけど、桐乃のあの表情を見れば、それも仕方のない事です」 沙織「やはり、予想通りというか、きりりん氏に関しては、京介氏がズバ抜けておりますなぁ」 黒猫「シスコンの究極系が、あの姿なのね。実に滑稽だけど……」 沙織「本当に美しくもありますな」 黒猫「……えぇ、そうね」 あやせ「この先、桐乃を泣かせるような事をしたら、私も容赦はしません!」 黒猫「物騒な事を言わないで頂戴。闇の力に取り込まれるわよ」 あやせ「そんなの知りません。というか、あなたとは二人でお話ししたい事があるんですけど?黒猫さん」 黒猫「さ、沙織!この危険な女を、一刻も早く私から遠ざけて頂戴!あの目は魔女よ、魔女」 沙織「あっはっは!皆、違った形できりりん氏を思っておるのですなぁ。いや~、本当に素敵な企画でした。拙者、このイベントを企画し た自分にGJ!と声をかけたいですぞ」 黒猫「笑ってなんかいないで、早く!あの女、スコップなんか取り出したわよっ!?」 あやせ「フフ……、一度埋まればクセになりますよ……」 かなかな「おーい!ちょっとー!」 沙織「おや、かなかな氏?どうしました?律儀に採点して下さいましたかな?」 かなかな「いやぁよー、加奈子もさすがにさっきのは、モーレツなうへぇだったから、適当にボタン連打してたんだけど。 そしたらいきなり機械が壊れて、止まんなくなっちゃったんだよねー」 『うへぇ、うへぇ、うへぇ、うへぇ、うへぇ、うへぇ、うへぇ……』 沙織「おやおや、エンドレスうへぇとは。想定の範囲外でござるな」 黒猫「それくらいの、シスコンブラコンという事ね」 かなかな「うっへぇ」 京介「桐乃……」 桐乃「京介……」 あやせ「ところで、あの二人はいつまであのままなんですか?」 黒猫「み、見つめ合ったまま世界を作っているわね……」 沙織「まぁ、今日は特別な日ですし。こういうのも良いのではないでしょうか?」 かなかな「けっ!なんかノロケが続きそうだから、加奈子帰るわー」 あやせ「私も、今後の事を考えて色々用意しますので、ここで失礼します」 ゾロゾロ、ゾロゾロ…… 黒猫「気付けば、観客の人達も帰っているわね」 沙織「皆、本当にほっこりした表情で帰られましたぞ」 京介「あぁ、桐乃!」 桐乃「あぁ、京介!」 黒猫「……いい加減、私達も帰りましょう。あそこからとんでもなくリア充の匂いがしてきたわ」 沙織「そうですな。ここは気を利かせて、二人きりにしてあげましょう」 京介「きりの~~~~~!!」 桐乃「きょうすけ~~~~~!!」 さて、これは余談でござるが。 その妹の日、街中で京介氏ときりりん氏に良く似たカップルが、腕を組んでくっついていたという話を聞きましたぞ。 当の本人達なのか、それとも他人の空似なのか――。 真実は分かりませぬが、 その日以降、お二人の仲は、以前よりもちょっとだけ良くなっていたでござる。 いやはや。 今後は、妹マスター改め、『きりりんマスター京介氏』とお呼びする他無いのかもしれませんな。ニンニン。 -------------
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72 名前:1/2[sage] 投稿日:2012/09/16(日) 02 48 26.01 0 【ツンデレに思ったことを言ったら】 「あっ! 幼女と触れ合いたい!」 「…………」 思ったことを言っただけなのに、さっきまで普通に会話をしていたちなみが俺から明らかに距離を取った。 「どうして離れる」 「……タカシは日々成長するのだなあ、という事実をまざまざと見せつけられたので」 「どういうこと?」 「……言動が気持ち悪い」 「なるほど。ところでちなみ、ものは相談なのだが」 「嫌」 「俺に」 「嫌」 「ぺろぺろ」 「嫌」 「されることに抵抗はあるか?」 「……三連嫌をこれほど容易く無力化するとは。タカシにはほとほと脱帽だ」 「いやぁ。でへへぇ」 「……褒めていない。早く死ね」 「なんと」 「……そして質問の答えだが、死ね」 「なんと」 「……どうしてタカシなんかにぺろぺろされなければいけないのか。それならまだ硫酸の海に身を投じる方が遥かにマシだ」 「生きながら溶ける方がマシとは。どれほど俺は嫌われているのだ」 「……これくらい?」 ちなみは無表情なまま俺の頬に触れると、両手でむいむい引っ張った。 「痛い」 「……私に力があればこのまま引き千切れたものを。無力な自分が憎い」 「おや、知らず死に瀕していたようだ。世界は常に危険と隣り合わせと再確認できてよかったよ」 「……それはよかった。じゃあ死ね」 「嫌です」 「……死んで?」(こてりと小首を傾げながら) 73 名前:2/2[sage] 投稿日:2012/09/16(日) 02 48 56.79 0 「はいっ! ああしまった、罠にはまった!」 「……死ね、死ーね」 ちなみは嬉しそうに(と言っても無表情は崩していないが)腕をぱたぱたさせながら、俺を囃し立てた。 「うーん。分かった、俺のお願いを聞いてくれたら死ぬ」 「……嫌だ。何もできずに虫のように死ね」 「虫だけに俺のお願いを無視する。なんちて。うひゃひゃ」 「…………」 「……分かってる。分かってるんだ。だけど、言わずにはいられなかったんだ」 「……がんばれ、がんばれ」 ついさっき死ねと言ってきた奴に慰められたうえ、頭までなでられた。超泣きそう。 「……あまりに哀れなのでお願いを聞いてやる。なに?」 「自爆した甲斐があった。ええとだな、お前の顔をぺろぺろさせ」 「却下」 「なんと」 「……とても気持ちが悪いので」 「俺は気持ちよくなるよ?」 「……却下」 「なんと」 「……じゃあ、聞いたので、死ね」 「うーん、まあ、いっか。じゃあ数十年後に寿命で死ぬよ」 「がーん。騙された。……だが、死因を聞いてなかったのはこちらの落ち度か。仕方ない、今回は諦めるが、次はちゃんと死ぬように」 「はい」(なでなで) 「……なんでなでる」 ちなみは迷惑そうに顔をしかめた。 「ちなみの顔を舐められなかったので、その代償行為」 「……うーん、いつだって気持ち悪い。すごい才能だ」 「じゃ、なでるのは諦めてちなみをぺろぺろするよ。ああ残念無念」 「……却下」 「ままならぬ」 しょうがないので、ちなみをなでてました。 「……ん」 あと、ちなみが迷惑そうだったのは最初だけで、なでられてなんかちょっと嬉しそうになってることは、俺だけの秘密だ。
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244 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 18 00 35.60 ID AhxHbi6J0 [4/7] 【SS】プロフィール 「ただいまー。 っと、誰もいないのか」 俺が麻奈実との勉強会から帰ってくると、リビングには誰もいなかった。 留守ってワケでもないだろうし、お袋は買い物、桐乃は自室でエロゲでもしてるんだろう。 「ん?桐乃のヤツ、雑誌を出しっぱなしにしてるな」 テーブルの上に広げたままの雑誌を見つける。 桐乃っていつもどんな雑誌を読んでるんだ? ソファーに腰掛け雑誌を手にとって見る。 「ファッション雑誌か。 前は桐乃もこういう雑誌に載ってたんだよなー。 って今も載ってる!?」 ちょうど開いてあるページに桐乃とあやせのツーショットが載っていた。 二人とも健康的な水着姿だ。 俺は慌てて雑誌の表紙を確認する。 今月号―発売日は明日。昔のじゃないな。見本誌か? 雑誌名も覚えた。明日買いに行って秘密のコレクションに追加しなくては。 「じゃなくて! あいつ、いつの間にかモデル業を再開してたのか」 そういや仕事の関係で御鏡の野郎と二人きりで会ったとか言ってたが、いつの間にか本格的に仕事してたのか。 もしかして美咲さんが海外に行く代わりに仕事を押し付けられてんのか? 次第にハワイやら上海やらサイパンやらで撮影するようになって、気がついたらほとんどを海外で過ごすようになってると か・・・・・・ やばい。あの人ならやりかねない。 「後で確認しとかねぇとな」 あやせも一緒にいるから平気だとは思うが、もし桐乃と一緒にいられると誘われたら二人で海外に行ってしまうかもしれない。 もしそうなったら、泣き落としてでも止めないとな。 「それにしても、桐乃の写真写りは相変わらずいいな」 親父のスクラップブックを見たり、桐乃にバックナンバーを押し付けられたり、 それでも手に入らなかった雑誌はオークションを使ってつい入手してしまって知ってたが、 前よりも綺麗になったんじゃないか? ラブリーマイエンジェルあやせたんも天使だが、物言わず笑っている桐乃も天使と言わざるを得ない。 しかもあやせを中位の能天使とするなら、桐乃は上位の熾天使。 あいつが妹じゃなくて、本性を知らなかったら惚れてたかも知れんね。 まぁ実物のあいつは理不尽な事この上ない、天使とはかけ離れた存在だけどな。 最近は少しは可愛げが出てきた事は認めるてやるが、まだ天使とは認めてやれないね。 「しかし、最近あやせより桐乃を見ているほうが多くなった気がするんだよな」 ついこの間気付いたんだが、秘密のコレクションのさらに奥、たどり着くまで30分はかかる、 隠してあるというより厳重に封印してあるという言葉が正しいあの場所にしまっているコレクションの比率では、 あやせより桐乃の方が倍近く多くなっている。 「確かに正面から桐乃の笑っている顔を見るのは、あやせの笑っている顔を見るのよりレアなんだが」 何故こんなに惹かれてしまうんだろう。 いや、シスコンならこれくらい当たり前か。 赤城のヤツも瀬菜ちゃん写真集を自作してそうだしな。 ただ、雑誌に載ってる桐乃の写真はどれも綺麗なんだが、なんか少し物足りないんだよな。 今までに数えるほどしか見たことのない、桐乃の微笑みには遠く及ばない。 カメラマンの腕が悪いのかね? そんなことを考えながら雑誌をめくっていると、ある項目に目が止まった。 「モデルのプロフィール? そんなのまで載ってるのか」 今までは桐乃とあやせの写真しかチェックしてなかったから気づかなかったぜ。 載っている情報はスリーサイズと経歴、本人からの一言か。 桐乃のプロフィールとか、なんて書いてあるんだろうな。 まさか、 『1997年生まれ。千葉県出身。中学三年生で陸上部所属。「休日は大好きなお兄ちゃんと買い物して過ごしてます♪」』 とか、可愛いことが書いてあったりしてな。フヒッ♪ さて、桐乃のプロフィールは― 身長165cm、体重45kg、スリーサイズB82/W54/H81 1997年生まれ。千葉県出身。中学三年生で陸上部所属。 「暑い日はクーラーのきいた部屋で大好きなお兄ちゃんと一緒に眠ります♪」 「想像の斜め上にぶっ飛んだっ!?」 誰こいつ!もしかして編集のときに誰か他の人と間違えたのか? 確かに経歴は正しいが、スリーサイズは去年のままだしな! 今は俺の見立てではB84/W54/H83だっつーの! 胸のふくらみが豊かになって、加えて、さらにいいケツなったってのにウェスト据え置きとか、どんな女神だよ! それなのに家の中じゃタンクトップとホットパンツとかラフな格好しやがって、 俺じゃなけりゃ一日一回は抱きしめてるか押し倒してるっつーの! その上こんなお兄ちゃん大好きっ子なら、俺の精神はとうの昔に理性と共にぶっ壊れてるわ! 「どうかしたの!?」 ハッ!あまりの衝撃に我を失っている間に、俺の叫び声に驚いた桐乃が下りてきやがった! 「あ、あんた、何勝手にあたしの本見てんの!?」 桐乃が雑誌を奪取しようと飛びかかってくる。 とっさに俺は桐乃の手が届かないように雑誌を頭上に掲げる。 「勝手に見たのは謝る。返すのはいい。だが、その前に質問に答えてくれ」 あと雑誌を奪い取ろうとして身体を押し付けてくるのも止めてくれ! 俺のリヴァイアサンは親の言う事をきかない暴走息子なんだぞ! 「な、なによ」 桐乃は一歩下がって俺を睨みつけてくる。 ふぅ。いつもどおりの桐乃だ。その冷たい視線が俺を落ち着かせてくれる。 だが、少し体が震えているようだ。あのページを見られたと思って怒ってんのか? 「おまえ、モデル業再開したのか?」 俺の質問に、件の事について知られていないと判断したのか、桐乃は表情を和らげた。 「ううん。本格的には復帰してないよ。 ただ時々美咲さんに頼まれたり、あやせにヘルプをお願いされたりして仕事する事はある。 留学のときに貯金も減っちゃったし、色々欲しいものもあるからお金は必要だし」 やっぱり美咲さんに頼まれてんのか。 美咲さんに目をつけられる事を承知であやせが桐乃に頼むのは、桐乃との接点を失いたくないからか? 昔桐乃に世話になったって言ってたし、あやせは桐乃にモデルを続けてもらいたいのかもな。 「美咲さんはなんか言ってこないのか? ロケ地で海外行く事が多くなって、気がついたらほとんど海外で過ごすようになっていた、 ってことになるかも知れないぞ」 「それは平気だと思う。ちゃんと説得してわかってもらえたから」 「本当に平気か? 御鏡に聞いたんだけどよ、美咲さんは俺たちが兄妹だってこと気づいてたらしいぞ」 「それは知ってる。 だから、仕方ないけどなんであの時兄貴を連れて行ったのかとか、 一度海外で失敗しちゃって、しばらくは海外で何かすることは許してもらえない事とか話して理解してもらったから」 「そうか。それならいいんだ」 「あたしを海外に連れて行きたいなら、まず兄貴を説得してって言ったら 『貴方たちの仲を引き裂くのは難しそうね。これからも二人でお幸せに』だってさ。 あんた、美咲さんにも超ド級のシスコンだと思われてるよ」 桐乃がからかう様に笑う。 「うるせぇ。おまえだって同じだろうが」 彼氏に兄貴を見繕うとかな。 まぁ桐乃の彼氏なら何度だって引き受けてやるけどよ。 「じゃあ次の質問だ。 これって何なの?」 桐乃に先ほど見ていたページを突きつけた。 「ぎにゃぁぁぁぁぁああ!」 桐乃は奇声を上げると、俺から雑誌をぶんどって胸元に抱きしめた。 「なに?おまえ、やっぱり俺のこと好きなの?」 「京介の事が好きっていうのとは関係なくて! これはそういう意味で書いたんじゃないから!」 桐乃が顔を真っ赤にして睨みつけてくる。 やっぱり、勝手に見ちまったことを怒っているらしいな。 「さっき言ったでしょ?美咲さんにあんたが兄貴だってこととか話したって。 そしたら美咲さんが 『今まではお兄ちゃん大好きっ子っていう設定だったけど、これからはお兄ちゃん超好きっ子っていう設定でいきましょう』 とか言い始めて、勝手にこんな事書かれちゃったの!」 なるほど、美咲さんのせいか。 海外行きを断られた腹いせに、桐乃のことをからかって遊んでるんだろう。 「他の候補は 『ご飯はいつもお兄ちゃんにあ~んしてもらってます♪』とか 『いつもお兄ちゃんに抱きしめてもらいながら寝てます♪』とか 『ファーストキスの相手は大好きなお兄ちゃんです♪』とか 『いつもお兄ちゃんと一緒にお風呂に入ってます♪』とか 『お兄ちゃんとキスするのが大好きです♪』とか 『今一番欲しいのはお兄ちゃんとの子供です♪』だったんだから。 これでも一番マシなのを選んだんだからね」 「ますますぶっ飛んでんなあの人!」 特に最後はまずいだろう、年齢的に。 というか、候補を選ばせてもらえるなら、その時点でもっとマシなのに変更してもらえよ。 「その・・・・・・イヤだった?」 桐乃が節目がちにたずねてくる。 ちっ。そんな顔で言われたら文句なんて言える筈ないだろ? 「イヤじゃねえよ。むしろこんな雑誌に堂々と『大好きなお兄ちゃん』って書いてもらえて嬉しいぜ」 「・・・・・・キモ」 桐乃はプイッとそっぽを向いた。 だが、そこまで気持ち悪がっているわけじゃないみたいだな。 「まあ、このコメントのおかげで変な男も言い寄ってこないし、役に立ってるんだけどね。 だから、あんたが構わないならコメントはこれからもコメントはこんな感じにするから」 そうか。 ただ美咲さんの趣味ってだけじゃなくて、実益もあるのか。 しかも桐乃に男が近寄らない効果があるっていうなら俺が反対する理由はないな。 「俺は構わないぜ。 なんなら、そのコメントどおりに実行するか?」 「え!?京介はあたしと子作りしたいの!?」 「なんで一番ヤバイコメント載せようとしてんの!? 美咲さんといい、御鏡といい、おまえといいモデル業界ってエロゲ脳ばかりなのか!?」 顔をさらに赤く染めて、モジモジと可愛らしく自分の身体を抱きしめながらそんなこと言うんじゃねえ! 「第一おまえはまだ中学生だろうが。 手を出したら淫行罪で親父に捕まるわ!」 「そうだよね。 そういうことはあと三年たってからだよね。 今は一緒にお風呂に入るくらいで我慢しないと」 「わかってんじゃねえか。 ・・・じゃねえよ!いくら兄妹でも混浴は世間的に十分やばいわ! ていうか、おまえ俺をからかってるんだろ」 ま、まさか本気で言ってるわけじゃないよな。 「あ、あたりまえじゃん。 あんたがキモいこと言うから、調子を合わせてあげたの。 でも、ふ~ん。 そうなんだ。そんな理由なんだ」 桐乃はまだ少し赤みの残る顔で俺の顔を覗き込む。 「な、なんだよ」 「なんでもない。 ただ意外と乗り気だったなーと思っただけ」 「?」 「とにかく、あんたが言い出したんだし子作りとか、混浴の件はともかく、コメント通りの行動はなるべく取って貰うからね。 もともとあたしもあんな嘘が書かれてるのはイヤだったし」 嘘つくのがイヤだからプロフィールどおりに振舞う、か。 桐乃らしいな。 「ああ。頑張って『大好きなお兄ちゃん』役をやらせてもらうぜ」 「ん。それじゃあ、参考資料としてこの本はあげる。 これからは雑誌が出るたびにあんたに恵んであげるから。 あたしに貰うんだから、いつでも読めるようにあんな変なところに隠さないで、本棚に堂々と置いておくこと!」 なんで桐乃にあの場所がバレてんの!? 大掃除でもしない限りあんなところを見るはずないのに! そんなことを考えながら、桐乃から差し出された雑誌を受け取る。 「ヘンな事に使ってもいいケド、ちゃんと大事にしなさいよ?」 「使わねえよ!」 おまえ、自分の兄が自分が載ってる本を使ってナニをしてると考えてんだ。 大体、写真を見なくてもいつも近くにエロ―じゃなくて薄着の格好の実物がいるじゃねえか。 いや、別に桐乃をそういう目で見てるってわけじゃないからな? もしそういうことをするならっていう仮定の話だぜ? それにだな― 「なぁ、桐乃。 おまえんとこのカメラマンて腕が悪いのか?」 「は?そんなはずないじゃん。あたしを撮るんだもん、超一流のカメラマンを使ってるよ」 「それにしては前と比べてなんか物足りねえんだよな」 「それどういう意味? ・・・まさか、あたしが前より不細工になってるって言うつもりじゃないでしょうね」 言ったら殺す、と桐乃の目が訴えてくる。 「そうじゃねえよ。 むしろおまえ、前より綺麗になってるって。 なんていうか今を力一杯生きる恋する乙女みたいな」 「え?」 桐乃の顔が朱に染まる。 なんだその反応。今の例えは適当に頭に浮かんだ言葉を言っただけだったんだが、まさか 「まさかおまえ、誰かに恋してるのか!?」 それなら綺麗になったのも頷けるが、お兄ちゃんは絶対にそんなの認めないからな! 「そんなはずないから! ・・・あたしはずっと京介だけの傍にいるから、安心していいよ」 そ、そうか。それならいいんだ。 「それで、あたしがますます綺麗になったのに、なにがダメなの?」 「なんか、いつものおまえと違うんだよな。 いつも俺の見ているおまえの方が生き生きとして輝いてるって言うか・・・ 大好きなことに夢中になっているって言うか・・・ なぁ、一体なんでなのか知らないか?」 桐乃の顔がさっきよりも赤くなっていく。もう首まで真っ赤だ。 「知らない!」 桐乃はそう言うと、後ろを向いて階段のほうへ走っていってしまった。 「おい、桐乃!」 わけがわからず、とっさに呼び止める。 桐乃は足を止め振り返ると、べーっと舌を出し、 「ばーか」 と言った。 その顔は、その表情は、その雰囲気は今まで見た全ての雑誌にも載っていなくて― なんだ。 やっぱり、たとえ怒ってても、写真で見る桐乃より本物の桐乃の方が何倍も魅力的じゃないか。 余談だが、次の日の夜親父に渋面で「京介の部屋にもクーラーを設置してやる」と言われた。 何でそう言い始めたのか理由はなんとなくわかるんだが・・・・・・ まさか本当の話だと思っていないよな? まぁ、その話は節電を理由に桐乃によって白紙に戻されたんだがな。 -END- -------------
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52 :本スレには投下しづらかったデレダクを投下してみる③:2005/09/24(土) 23 39 12 ID yRwbKb2M ツンデレが男に会うために脱走しました 『…………………』 「…リナ」 『! な、なんですのっ!?』 「どうしたんだ? そんなにキョロキョロして…」 『…そ…それは! ……あなたには関係のないことでございますわ…』 「そんなことねぇよ。せっかくのデートなのに、そんなじゃあお互いに落ち着かないだろ?」 『はっ!! 隠れて! 早くっ!!』 「お、おいっ!」 「お嬢様ぁーー!! どちらへお行きになられたのですかー!!」 『リナお嬢様ー!!』『お屋敷にお戻りくださーい!!』『お嬢様ー!!』 「…なんだ…あの人達…」 『……爺やと……メイド達でございますわ…』 「早く見合いの席にお戻りくださいぃ! 旦那様がご立腹でございますぞー!! お嬢様ぁー!!」 「……み…見合いって……どういうことだよ…」 『………つまり……そ…そういうことで…ございますわ…』 「抜け出してきたのかっ!?」 『えぇそうですわよっ!! あなたにお会いしたくて、お見合いをぶち壊してここにやってきたのですっ!!(////)』 「………リナ…」 『……な…なんですの…? ……そんな…真剣な顔をして…』 「…オレっ! …必ずおまえにふさわしい男になってみせるからなっ!!」 『(/////) ……わ、わかりましたから……早くわたくしを…どこか遠くへお連れになって…』 「あぁ、行こうぜ! リナ!」 『………はい…(////)』 ごめんなさい…お父様…… わたくしにはもう…この人しか……見えないのです……
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624 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/26(金) 03 04 27.80 ID a31i7HzK0 京介「初ラブホは妹でした」 桐乃「ん」 京介「初二人乗りも妹でした」 桐乃「ん」 京介「初告白も妹でした」 桐乃「ん」 京介「初二人でお泊まりも妹でした」 桐乃「ん」 京介「初プロポーズも妹でした」 桐乃「ん」 京介「ファーストキスも妹でした」 桐乃「ん」 京介「全部おまえが初めてで、おまえが最後だ」 桐乃「ふひひ~」
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832 名前:【SS】箸の日[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 11 03 58.46 ID UKzV6V2p0 [2/8] 大介「お前たちに言っておきたいことがある」 京桐「「?」」 大介「今日が箸の日だからと言って ・あ~ん ・箸に感謝して使わず、口移しで食べあう ・お互いの箸を交換 といった行為は認めん」 桐乃「お父さん、あたしたちがそんなことするはずないじゃん」 京介「そうだぞ親父。変な夢でも見てたんじゃないか?」 大介「そうだな。どうやら俺の勘違いだったようだ」ホッ 桐乃「そうそう。蜂蜜の日に蜂蜜を指につけて舐めて貰ったり」 京介「首筋にこぼれた蜂蜜をツゥっと舐め取ったりなんかするはずないだろ?」 大介「・・・・・・」 桐乃「ところでお父さん、今日はお父さんにプレゼントがあるんだ」 大介「俺にプレゼントだと?」ワクワク 桐乃「はい、これ」 大介「これは・・・・・・塗り箸か」 桐乃「うん。ちゃんと名前も書いてあるんだよ」 大介「どれどれ・・・」 大介 質実剛健 大介「これは・・・」 桐乃「お父さんをイメージした文字も書いてもらったんだ」 大介「そうか。桐乃、この箸はずっと大事に使わせてもらうぞ」 佳乃「お父さんったら嬉しそうにしちゃって」 桐乃「はい、お母さんにも」 佳乃 良妻賢母 佳乃「ありがとうね。お母さん、嬉しいわ」 桐乃「ちなみに、これがあたしの」 桐乃 才気煥発 桐乃「文武両道とか才色兼備とか容姿端麗とか頭脳明晰とか華麗奔放とかも考えたんだけどね」 京介「・・・・・・俺にはないのか?」 桐乃「心配しなくたってちゃんと用意してあげたって」 京介「そ、そうか。そりゃ良かった。 ところで、俺の箸にはなんて書いてあるんだ? 全力投球とか難攻不落、聡明剛毅、高潔無比、ってところか」 桐乃「はい、これがあんたの」 京介 妹婚上等 京介「四文字熟語じゃねえ!?」 桐乃「『バカ兄貴』と迷ったんだけど、あんただけ名前じゃないのもかわいそうだから、ちゃんと『京介』にしてあげたよ」 京介「悩むところはそこじゃないだろ!?」 大介「桐乃。妹婚とはなんだ」 桐乃「これでシスコンって読むの。 こいつ救いようのないシスコンだからさ、これしかないって思ったんだよね」 大介「・・・そうか」 桐乃「とにかく、あたしからのプレゼントなんだから、あたしだと思ってちゃんと大事にしなさいよね」 京介「はいはい。ちゃんと一生大事にしてやるよ」 佳乃(箸のプレゼントには『幸せの橋渡し』や『一生食わせてやる』という意味があった気がするけど・・・ まぁ、気のせいよね) 851 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 13 08 05.17 ID UKzV6V2p0 [4/8] 832のおまけ 赤京「「いただきます」」 赤城「ん?高坂、おまえマイ箸なんか使ってるのか」 京介「ああ。桐乃に貰ったやつだ。 『あたしだと思ってちゃんと大事にしてね』って言われたから、 肌身離さず持ってる」 赤城「そ、そうか。 ん?」 京介 妹婚上等 赤城「ぶっ!」 京介「どうした?」 赤城「いや、高坂は遠くに行っちまったんだと思ってな・・・」 -数日後- 赤城「高坂、俺もおまえの妹に習って瀬菜ちゃんに箸を贈ったんだ。 『兄婚最高』って書いてあるやつ」 京介「おまえ、シスコンにもほどがあるだろう」 赤城「おまえら兄妹には負けるぞ。 それで瀬菜ちゃんは初め恥ずかしがってたんだけどよ、俺が 『俺だと思って大事にしてくれ』って言ったらな」 瀬菜「ふひひひひひ!ああ、妄想が先走る! これで『お兄ちゃん×箸置き』でもカップリングできる!」 京介「兄と無機物すらくっつけるのかあの腐女子は!」 赤城「その時ふと気がついたんだが、 高坂は妹だと思ってる箸を食事ごとにぺろぺろしてるんだな」 京介「ぶっ! そ、そんなわけあるか!」 -------------
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740 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/28(水) 15 09 13.55 ID G6GxSwhm0 [4/5] ついでなんでもう1つ…短いのでそのままあげちゃいます キャラコメ風SS 『俺の妹が…』 京介「俺の名前は高坂京介だ。今日はキャラクターコメンタリー風にやってみようと思う。 ちなみにこの俺は原作15巻辺りから急きょ招集された京介。人呼んでウルトラ京介だ! つか本来担当するはずの原作12巻のスーパー京介が腹痛起こしちまったらしい。全く 一体どんな料理食わされたんだ…って、まあ俺は知ってるっちゃ知ってるんだけどな。 なんで今日はこのウルトラ京介さんに、ドーン!と任せてくれ」 桐乃「はいはい。て言うか何がウルトラ京介よ。このあたしに全く頭が上がんない癖して 偉そうにしちゃって。ま、あたしがいるお陰で原作15巻以上続いてるんだか感謝しなさいよ! あ、そうそう! あたしは高坂桐乃。超かわゆくて何させても完璧なこのバカ兄貴のよ…じゃない妹ね」 京介「おまっ…一体何言おうとした!? つかウルトラ京介が腹痛起こしたのはお前のせいだろ!」 桐乃「そんなの知らないしぃ。大体あんた、あたしがどの辺のあたしか分かって言ってんの?」 京介「そういやお前って原作何巻辺りの桐乃なんだ…? 雰囲気がなんか俺の知る桐乃じゃない気がする」 桐乃「ふっ…しょうがない。あんたが死ぬほど泣き叫んで『桐乃教えてくれ!』って言うから教えて…」 京介「言ってねーし泣き叫んでないからね! …だけどマジでお前っていつから来たの? 俺の知る桐乃とその…輪郭が違うっつーかその…いや」 桐乃「そこ見るなっ! だ、大体あたしも忙しいんだから。あんたのお陰でやること増えるし ……ただでさえ男…子…ヤンチ…面倒…大変…ブツブツ」 京介「おぉぉぉぉい!? なんかいまヤバイ単語聞こえた気がするんだが」 桐乃「キ・ノ・セ・イ! ってやば、お腹蹴られてるしっ! そろそろ一旦戻らないと」 京介「ままま待てぃ!? お腹? 蹴った? ちょ、ちょっと待てお前まさか…誰かと結婚したの…か?」 桐乃「ま、まぁね。そうだ、もう戻んないとダメだから仕方なく教えといてあげる。あたしはね… 原作20巻辺りから飛んできたんだよ」 京介「に、二十!? この話ってそんなに長く続いてるのかよ…じゃねえ! お前、一体誰と…?」 桐乃「内緒。……だけどね、実は原作13巻からタイトル変わるんだよ」 京介「な…マジかよ」 桐乃「そ。新しいタイトルはね───『俺の妹がこんな嫁な訳がない』」 -------------
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140 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 22 02 05.26 ID lQA3pCRE0 [3/3] わたしは、桐乃の部屋で桐乃と対峙しています。 わたし達の間には、張り詰めた空気と――― そして、その張り詰めた空気の中央には、桐乃のお兄さんのパンツがあります……… 「桐乃!やっぱりおかしいよ、お兄さんのパンツが好きだなんて!」 「だから?あたしが何を好きでも、あやせには関係ないじゃん!」 「関係あるっ!わたし、桐乃の事、本当に尊敬していた。 どんなことにも一生懸命で決して諦めない、そうだったでしょっ!?」 「あたしは、今だってそうしようと思ってるし、そうしているつもり。」 桐乃は淀みなく、そう答えます。 本気?桐乃は本気でそう思ってるの?………でもっ! 「嘘。それは嘘っ!だって………だって、桐乃が本当に一番大好きなのはお兄さんでしょっ!」 「えっ!?………あ、あたしそんな事!」 「答えてっ!答えてよ桐乃っ!本当の事を言ってよぉ………」 気がつけば、わたしの目からは涙がこぼれ、お気に入りのスカートを次々に濡らしていきます。 わたしは怒ってるんじゃない、ただ悲しいんです。 桐乃が自分の気持ちに嘘をついて、ただの代用品で満足している様が……… 「あやせ………わかった。あたしの本当の気持ちを教えるね。」 「う、うん………。」 わたしの気持ちは桐乃に届いたのでしょうか? わたしは………桐乃には、どんな許されない行為であっても、自分の気持ちを貫いて欲しいのです。 桐乃は、わたしの親友で、憧れで――― そうだ、また、わたしは、わたしの我がままを桐乃に押し付けているのですね。 でも、桐乃が代用品で満足するなんて、私の中の最後の一線を超えてしまう行為だから……… 「あやせ。あたし、兄貴の事が大好き。」 「うん。」 「兄貴が居なくなったら、多分死んじゃうくらい大好き。」 桐乃………お兄さんの事、そんなに………でも、それならもっと! 「それじゃあ、なんでっ!なんでパンツなんかで我慢できるのっ!」 「えっ!?」 「………………………えぇっ!?」 桐乃の反応は、わたしには意外すぎました。 てっきり、お兄さんの代わりに、お兄さんのパンツを愛してるのかとおもったけど……… 「あ、あやせ。勘違いしてるみたいだけど、あたしと兄貴、そ、そのっ………」 「まさか、恋人同士とか言わないよね?そんな事あるわけないよね!?」 「こっ、恋人っ………みたいなっ………」 そうなんだ、そうだったんだ……… わたしは、少しだけ、ほんの少しだけの胸の痛みと引き換えに、 わたしの一番の親友は、やっぱりわたしの憧れであってくれたことに安堵しました。 でも、やっぱり疑念は残ります。 「でも、それなら………なんで、お兄さんのパンツを嗅いでるの?」 「だから言ったじゃん。兄貴のパンツも大好きって!」 お兄さんの代用ではなくって、本当に、ただ単純に、お兄さんのパンツが好き? 「お、おかしいよ!もっとおかしいよ!桐乃っ!パンツみたいな汚いものが好きだなんてっ!」 「全然おかしくないって。つか、兄パンってちょうイイ匂いするし〜」 「に、匂い!?………ふ、普通はクサイでしょ?」 「ううん?ほんっとイイ匂いなんだよ!あたしのオススメはここ。 兄貴のリヴァイアサンの頭が当たってるあたり。」 わ、わたしの桐乃が………頭のネジがはずれた子になってる……… はやく、正常に戻さないとっ! 「せっかくだし、あやせも嗅いでみる?」 「な、ななな、なんでわたしが変態お兄さんのパンツを嗅がないといけないのっ!」 「だって、『匂い』って言葉に反応するあたり、あやせも興味あるんでしょ?」 「興味………無理ですっ!変態お兄さんのパンツなんて絶対無理っ!」 「そ、そっか………」 わたしったら何を考えて……… 「それじゃ………あ、あたしのパンツなら嗅いでみる?」 「う、うん!」 あれ?わたし、何を言って………? 「はい、これ。」 桐乃は、わたしの目の前で器用にパンツを脱いで、わたしに渡してきました。 脱いだばかりの桐乃のパンツはほんのり温かく、そして、心なしか湿っているように感じられました。 「こ、これを嗅ぐの?」 「うん。とりあえず、あやせは初心者だから、鼻からちょっと離して吸い込んでみるといいかも。」 初心者!?桐乃は上級者なの!? そんなどうでも良い事を考えている間にも、わたしの手は無意識にパンツを持ち上げて、そして――― スンスン………スンスン……… き、桐乃の香りがするっ! 甘くってその中にも清涼感があって、まるでシルクを触っているような繊細な匂い……… これが、桐乃のぱんつの匂いなんだ………クセになっちゃいそう……… 「あやせ?あやせ。大丈夫?」 一体どれだけの時間、気を失っていたのでしょう。 気がつくと、わたしの視界には、心配そうな顔をした桐乃がうつっていました。 「うん、大丈夫。」 「やっぱ、初心者なのに、あんなに近づけて嗅いだらまずいって。」 「そ、そんなに近づけてた?」 「顔に押し付けるくらい?」 な、なんてこと……… これじゃ、わたしまで変態の仲間入りじゃないですか……… で、でも、桐乃と同じになれたんだからいいかなっ………? そう、思った矢先――― 「ぱんつっ!ぱんつっ!桐パンハァハァ」 何処かからか、気持ちの悪い男の声が聞こえてきた。 これは………となりの部屋!? 「あー、兄貴学校から帰ってきたっぽいね。」 「き、桐乃!?お、お兄さん、あ、あんな変態的なことっ!」 「ん?そうでもないよ?」 「な、なんでっ………あの変態お兄さんっ、桐乃の、パ、パンツをっ!」 「うんっ!あたしがあげたの。兄貴、あたしのパンツを嗅ぐのが好きなんだ!」 な、何なんですかっ!変態っ!変態っ!変態っ!!! わたしの中の………桐乃とお兄さんのイメージを………これ以上壊さないでっ………! 「そ、それにしたって、こんな気持ちの―――」 「さっきのあやせ、もっと凄かったもんね!兄貴もまだまだだよねっ!」 「………………うっ」 「う?」 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーん」 SS『桐パン』End. -------------
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288 :【SS】マタニティドレス:2011/06/22(水) 11 38 38.53 ID Dh0i32AJ0 -衣替えを前に、桐乃と佳乃さんでタンスのお片づけ中- 佳乃「あら、この服まだあったのね」 桐乃「ん?これって、マタニティドレス?」 佳乃「そうよ。あんたを生んだときに着てたやつ」 桐乃「へー。あ、確かに写真で見たかも」 佳乃「・・・ちょっと着てみる?」 桐乃「え? ・・・うん。着てみたい・・・かな?」 ・・・・・・ 佳乃「うん。やっぱり桐乃は何を着ても似合うわね」 桐乃「そ、そうかな? でも、マタニティドレスが似合うなんて、あたし、いいお母さんになれるかな?」 佳乃「なれるなれる。 でも、お料理はちゃんと勉強しとかないと駄目よ?」 桐乃「うっ。まぁ、彼氏ができたらね?」 佳乃「じゃあずっと駄目ね。 お父さんも京介も認めないから」 桐乃「・・・そうかもね。 じゃあ、ずっとこの姿を見れないかもしれないし、あいつに見せてくるね!」 たったったっ 京介「ど、どうしたんだその格好!」 桐乃「ど、どう?似合う?」 京介「ま、まさか・・・ 妊娠したの?」 桐乃「~~~! あ、あんたとは時々添い寝してるだけでしょ!」 京介「そ、そうだよな・・・」 桐乃「・・・イヤだった?」 京介「(・・・どっちかっていうと嬉しかったけど、言えるわけねーだろ!) と、とにかく、俺の目が黒いうちは絶対にその服着させねーからな!」 桐乃「(似合ってるとも言ってくれないし・・・イヤそうにしてるし・・・なんかムカつくんだけど・・・ ・・・そうだ!) ・・・京介が着せてくれてもいいんだよ?」 京介「~~~! か、からかうんじゃねー!」 佳乃「あらあら、楽しそうに何か話してて・・・ そうだ、後で大介さんにも見せてあげようかしら♪」 カシャッ ttp //www.oreimo-anime.com/package/img/package08.jpg -------------
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62 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/28(月) 22 43 41.03 ID yRjeaWFM0 53 きりりん可愛いな~ もちろんこの後もきりりんは「キモイ」何度も連発してキスをねだるんですね、わかります 桐乃「ちょ!な、な、な、何ほんとにキスしてんのよ!キモイ×10!!」 京介「む・・また10回言ったな、それじゃあしゃーなし、おしおきだ」 桐乃「・・(ドキドキ)」 以下ループ 65 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/28(月) 22 48 37.84 ID DQHNOJ3j0 62 ループに疲れてきりりんの充電が切れたらどうするんだ! 67 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/28(月) 22 56 13.43 ID yRjeaWFM0 65 桐乃「ハァハァ・・ き、キモイって連呼するのも疲れてきたんですケド!」 京介「そっか・・」 桐乃「だ、だからさ!」 京介「ん?なんだ?」 桐乃「疲れたから・・その・・じゅ、じゅーでんして!」 京介「充電?」 桐乃「そ!こ、こ、今度はほっぺじゃなくて・・!」 京介「・・!わかった・・たっぷり充電してやるよ!」 桐乃「き、キモイ!なにマジになってんの!」 京介「あ、キモイっつったな それじゃあとことんおしおきしてやるよ」 桐乃「覚悟してよ!あたしのじゅーでん完了するまで離してあげないんだから!」 こうですか?わかりません ----------